2018年夏 秋田にて

母の新盆という事で墓参りのため帰省しました。
今年は曜日の並びが良く、11日から19日まで通しで休みを取り、10日の夕方から出掛け18日の夜に戻りました。
とはいえ、10日の夕方は栃木県で大雨洪水警報が出るほどの豪雨。
事故と視界数メートルの雨が重なり東北高速が機能麻痺。下道に下りるとあちこち冠水した状況に参ったニャンコ。とりあえず方向を変え那珂川方面に向かい、あまり酷く降らない道を通り福島県に入りました。ここで2時間近くロス。
関越道を行けば良かった…(泣)

実は2,3日前から持病の通風の発作が何年ぶりかにおき始め、体重がかかるとかなり右足首に痛みが。

着いた翌朝(11日)、バイクを預かってもらっているお米屋さんに連絡して、とりあえずセローを出してもらおうと話したら、ご親切に車で迎えに来てくれて車庫まで乗せて行っていただきました。感謝 m(_ _)m
体重をかけなければなんとか大丈夫そうなのでちょっと走って来る事に。(いい加減なニャンコです)

ちょっとのつもりで五城目から馬場目川の上流を目指します。

バイパスを通らずあえて旧道を通って町に入りました。
昔、学生の頃に父母を乗せてドライブした時の道です。この交差点も通ったかな? この先の秋田峠を越えて鷹巣方面に向う道は大型車のすれ違いなど不可能な道でした。
秩父の旧正丸峠越えを想像していただけば(笑)

朝市で有名な通りの裏には八郎湖に注ぐ馬場目川がゆっくりと流れています。

太平山塊の馬場目岳から流れ出す川ですが、上流域になんと山を越えた小阿仁川水系のダムから水を引き、水力発電を行っているので、水系としては二本の河川の混合です。
中流で利水のために水取られ、下流域は意外と水が少ないさびしい川?になっています。
でも上流域ではこんなにきれいな川です。

完全にヤマメ・イワナの水域ですね♪
昔は下流域に鮎を放流していましたが、今は馬場目での鮎つりは話題になりません。

八郎湖に防潮提を作り天然鮎の遡上が阻害されている事に加え、キ〇ガイ達が八郎湖にバスを違法放流したおかげで天然鮎はもう滅亡状態。
巨大なバスがたくさん釣れた事でバスフィッシングの北の聖地に祭り上げられたけど、バスがそれだけ育つにはどれほどの在来魚種が喰われたことか…なんて事を思いもしないキ〇ガイ達には、身ひとつでアフリカのサバンナに放り出す刑罰を与えてしかるべきだと思うニャンコです。

さて、学業を終えたニャンコがしばらく秋田市で暮した時にはこの馬場目川がヤマメ釣りのフィールドでした。
ずっと上流に上がって行き、小さなえん堤の手前の橋を渡ると、馬場目川の最奥の集落「北又」が見えます。ここの風景は妙に心温まるものでした。

なんと、今もちゃんと残っています。

知ってる人は知っている、ちょっと有名な茅葺屋根の家。

今は住人が無く、親族に管理されているのですが、表札を見ると

はい、知る人は知る 釣りキチ三平 の映画版で使われた三平の祖父ちゃんの表札です。

ここを管理してるのは、増田町で育った方。その奥さんがこの家の出身だそうです。
で、増田町といえば作者の矢口高雄氏。氏とは高校時代のお知り合いだったとか。
実は釣りキチ三平の前に「イタズ」という熊の話も映画化(桜田淳子が出てた)された時にもロケで使われたのがここの家。
でもネームバリューで現在は「三平の家」と呼ばれていて気軽に見学できるように管理されています。

あの映画で主役の三平を演じた須賀健太のフライキャスティングがけっこうきれいだったので管理人さんに訊いてみたら、かれは練習熱心な子で一所懸命キャストの練習をしていたとの事でした。
三丁目の夕日の時に凄い子役だなぁと思っていましたが、やっぱり努力家だったんですね。
で、相手役の少女には新人だった土屋太鳳。う〜ん、立派に成長しましたね(笑)
お祖父ちゃん役の故渡瀬恒彦さん。
ロケ当時の写真がたくさん保存されています。

馬場目川の奥の奥。
もし秋田を訪ねる事があったらちょっと寄り道してみて下さい。
日本人の心の風景みたいな小さなスポットです。

特にバイクの旅にはお勧めです♪


 実は、さらにこの奥地に自然が作ったちょっと変わった風景があるのですが、足の痛いニャンコには無理でした(笑)
歩ける人はアブの飛び回る7月中旬から8月一杯を避けて、是非行って見てください。