昭和40年頃を秋田県で少年時代を過ごした現在のおじ様はきっと覚えていると思います。ゴム動力の模型飛行機… よく作って飛ばした時代でした。
県の名を機名にした、秋田県民が誇る「あきた号」という飛行機がありました。
もちろんニャンコも作りましたが、同じライトプレーンキットでも小学生には少し荷が重いB級で、翼の骨組みに使う竹ひごは曲げておらず、ペラも木製で、軸受けも翼台も木。今ならどちらもプラスチックですね。
低年齢者向きなのはA級で、AとBは翼の幅が違います。もちろん小型なのがAで、プラスチックパーツや曲げた竹ひごが入っています。とはいえ一応図面にあわせてろうそくの炎などで炙り、竹ひごの曲がりを整えなければなりませんが。
実はA級ならば素組でも左右のバランスさえとれば飛んでしまいます。駄菓子屋の吊るしで売ってたゴム動力機みたいに(笑)
B級はそうは問屋が卸しません!
昨年、知り合いのところに図面があるのを見つけました。
部分的に貼り付けます(昔の設計図とはいえ、一応「不許複製」って書いてあるので)
動力ゴムを束ねるのに「ヤクルトの輪ゴム」でしばるように指定?(笑)
ペラを右に曲げる意味もやや下を向いてる意味も、重心と重心位置の意味や主翼の取り付け角など、こんな構造の模型飛行機にも航空力学の学ぶべき事柄がたくさん隠れています。プロペラを使い空中を飛行する事に、飛行機の大きい小さいは全く関係なく、ただ物理の法則があるだけなんですね。
小学生には荷が重いとはそういう事でした。
A級の中くらいのライトプレーンを組み立て、何とか飛ぶように調整し、そこから良く飛んだ理由を考えるということから模型飛行機にはまって行き、気が付いたら鳥人間コンテストに出てたって人も多いのでは?(笑)
ライトプレーンの名前には、「大鵬」などと時の人気横綱の名や、「ソニー号」なんて企業とタイアップした名もありましたが、都道府県名を堂々と名乗ったのは我が「あきた号」と「東京号」くらいだったと記憶しています。
あきた号設計者、佐々木良三氏は秋田大学名誉教授に就いていらっしゃったとの事。
美術系の学者さんだったとか。
あきた号を作られた方もいるんですね。秋田県出身なのでしょうか、やっぱり(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=DejwaKsoixc
木製のペラは手に入りそうにないけど、材料集めて作ってみようかな♪