ん十年前、MTBに付いていた前照灯は、俗に言うダイナモライト。
昔、幼少のころにこの方式のライトが普及し始めた時には、なんと便利な照明だと憧れたものでした。なんたって乾電池が要らない。
今では乾電池は安い消耗品になり、かつアルカリ乾電池の普及で大電流や長時間の使用が当たり前ですが、当時は乾電池は大切に大切に使われていました。
もちろんマンガン電池で、本体の缶と電極の間には絶縁紙がはさまっていて、使い方ですぐに液漏れも起こしました。
使ったら電池は取り出して保存、使う時に電池をセットする、は家庭の
常識でした。
ナショナルハイトップという赤い缶の乾電池が出てはじめて液漏れ防止対策や、寿命の延長などが進化しました。五割くらい高かったかな。で、二倍長持ちって宣伝してました。東芝からはキンクパワーなんて名前で同様のものが。
現在のハイトップの黒缶はネオハイトップですね。さらに長持ちですが、アルカリみたいに大電流は流せません。時計や電卓なんかにはマンガンの方が安心ですね。アルカリの直列使用だと、残量が減って電圧に差が出て来ると液漏れ起こすケースがほとんどなので、動かなくなるまで気づかないような機器には向いてないかも。アルカリの液漏れって最悪だし(笑)
あ、脱線しました。
このダイナモライトでした
タイヤでこするのではなく、リムに接触させる所謂リムドライブです。
電球も2.3V球なので、無理に高い電圧を求めないためダイナモも小型。そして、発電してもそれほど負荷を感じません。
ただしフロントギヤ大 X リヤ大から3番目くらいで走る時まで。
さすがにフル・トップ状態では抵抗になります。
でも、これいいデザインだなぁって思います。
たかが自転車の前照灯なのでしょうが、この頃の製品って設計者(デザイナー)の気合を感じます。材質も同じ。
ダイナモの不良(おそらく断線)で、点灯しないのが実に残念…
で、現在の主流は電池内蔵のLEDライト。
ニャンコも時代に合わせてこんなのを買いました。
まず、防水は絶対条件てのは当たり前か(笑)
高輝度LEDなんですが、1眼から3眼が普通かな。1眼だと照射範囲が小さな〇になるのが気になります。3眼は本体がやや大きくなります。
電源はアルカリ乾電池仕様と、充電式(リチウムイオン)仕様が。
ニャンコの選択
1眼だとLEDがダメになると即アウト。3つはいらないから2眼にしました。
電源は軽くてハイパワーなリチウム充電式を。
そして明るさなんですが、せっかくなので800ルーメンまで欲張りたい
って事でこのライトに決定。
比べると
こんなに小さくて軽い。
で、明るさは比べ物にならない程明るいし(*^^)v
山道を下る時は以前のダイナモライトでもそこそこ路面が見えたでしょうが、明るい街中ではこれでは路面は見えませんね。
ま、仕方ないかな。
でも何となくフロントフォークにこのダイナモライトが付いてる姿が自転車らしくて気に入っているので、飾りに取り付けておこうかな。
坂の下りにはオンにしてブレーキの補助にするとか…(笑)
1980年代(=昭和の全盛期かな)辺りまでのMade in Japanの工業品に触れると、味というか心というか、生命感のような物を感じるニャンコです。