おそらく1980年頃の物だと記憶します
学業を終えたニャンコは一時秋田に来て働いていた事がありました。
その頃、秋田火力発電所の前の堤防で、今で言う「チョイ投げ」でシロギスがけっこう釣れました。
秋田に就職したは良いけど、友達や知り合いもいないし、パチンコやたまにイワナ釣りに行くのが楽しみでした。(その頃のニャンコは海釣りはあまりしなかった)
で、ある日パチンコでだいぶ勝った時、何を思ったか景品交換で安っぽい釣りセットを手にしていました。
2本継の短い竿に小さいリールがセットになったやつです。
で、当時は身近にあった小さな釣具屋さんで餌と仕掛けを買って、暇つぶしに秋田港に。
ひょこっと投げてゆっくり仕掛けを引いてくると1投目からぶるる~ん!とキスが釣れて来ました。
これがなかなか面白くてハマってしまい、発電所前に通うようになりました。
セットのリールは申し訳程度のオマケみたいなものでした。
なのでリールを釣り具店で買い足しましたが、その頃の物です。
今は無きオリムピックの一番安価なリール
で、なぜかこちらも今は無き秋田の老舗釣具店オリンピックさんのシール付き(笑)
これは整備したらこのまま保存しておきたいです(*^^)v
大手メーカーと言えども最安価なリールだけに内部構造もかなり簡略化されていますね
それでも一般の釣り人なら2シーズンくらいはもつレベルのものです。
各部にオイルを絶やさずに、且つラインローラーの無いベールを時々交換すれば4シーズンは‥
でもこのタイプのリールはみんな使い捨てにされたものでした。
こちらは釣り具部門をJSYさんに売却してしまう以前のRYOBI製の小型リールです。
ボディはしっかり金属製で、スプールはおそらくABS。(なぜならこれだけ長期間ラインを巻いたままなのに割れて来ないからです)
今なら中華製リールが同じような価格で、各部にベアリングなどを多用した、妙に回転が滑らかで軽い物が手に入ります。
当然これはボールベアリングなんか入っていません(笑)
でもラインローラーが付いているので細めのラインを使えます。
ホントはベアリングで支える方が簡単に回転精度があげられるので一見高級感がありますが、ボールベアリングに頼らず軸受とシャフトの微妙な寸法の設計とそれによる耐圧性能を一生懸命求めていた時代もありました。
オイルやグリスを部位ごとに違えたメンテが必要だったのも、釣り具を所有し使いこなすという楽しみの一つでした。
今はそういうメンテは無駄な手間みたいになってしまい、メーカーから出荷された状態で、スムーズでバランスよく回転するバカ高いリールを使ってる事がベテラン釣り師のステータスになってますね。
釣り竿も同じ。
道具とは使い方ひとつでかなり変わるものです。
与えられて使うものではちょっと短絡的なような‥
昭和の釣り人のニャンコは昔の釣り具を捨てられない‥
リールにも釣り竿にも当時の魚とのやりとりや出合いが染込んでいるもので
(*^^)v