西荻窪周辺の今昔 その2

ひろっぱ

先の広っぱに、ある時トラックが停まっていました。
当時の子供達にしてみればこれは天から授かった遊具です♪ 荷台に登ったり、車体の下にもぐったり、持ち主が見たら怒って飛んで来たでしょうね(笑)
で、飛ぶといえば、しまいには荷台からみんなで飛び降りる事を始め、何度か目の時にニャンコは足を引っ掛けて頭から落っこちてしまいました。草ぼうぼうなので頭の方は怪我しなかった(中身は壊れたかも?)のですが、しっかり左肩の鎖骨を折ってしまったニャンコです。
べそかいて家に帰ったら、すぐに医者のところに連れていかれました。
ギブスだけで大丈夫と言われホッとしましたが、これから夏を迎える季節にTシャツ型にギブスで巻かれ、左腕の方は7分袖みたいに…。
ギブス取れるまでの1ヶ月半、痒かったの何のって!
で、その医院は現在もしっかり開業していました。

そこでは、鬼ごっこで転んでセメントのU字溝(ま、小さいドブですが)の角に額をぶっつけて、どば〜!っと顔面が血だらけになった時にも連れ込まれました。
ホント、怪我なんて日常茶飯事でしたっけ♪

もう一軒…、こちらは苦手な医院さんがありました。おばあちゃん先生(当時はそう見えました。ごめんなさい)の小児科医院です。
何が苦手って、すぐ注射されるんですから! 悪い事に、ニャンコが入学した小学校の予防接種などの指定医で、ニャンコにしてみたら先生は注射器を握った魔女に見えました。
予防接種の時なんか、バット(四角い皿)に何本も注射器を並べて、子供達を待ち構えているんですから。
当時は注射針は使い回しで、しかも刺さりが悪くなると研ぎに出して使うのだから、現在のようにスッと刺さらないんです。
そんな条件下でビビッてる子供に注射する時、先生はしかめっ面というか、恐い顔をするもんだから余計に痛く感じるんです。 今の小児科医さんの様に笑顔で話しかけながらなんてサービスはありませんでした。
そこは跡継ぎが医学の道に進まなかったようで、その先生かぎりで廃業しましたが、家は残っていました。

娘さん姉妹は美術系で、近所の子供達に絵を教えていました。桜の木があるところの縁側がある部屋で、絵を習った覚えがありますが、ニャンコには絵の才能はまったく無い事に気付かされました(笑) もっと小さい桜だったのですが、五十年経ちましたからね。
写真で見るより実際の桜の木は大きいですよ♪

  続く