WとT矢といえば…

nyantame2010-12-29

故郷の小学校六年生の時でした。
学芸会で6年生は有志(といっても先生が各クラスから集めて来るのですが)による劇を披露する慣わしでした。
この年に、それまでニャンコがお目にかかった事の無い、熱血タイプの先生が赴任されていたんです。他のクラスの受け持ちでしたから、最初はどんな先生かよくわかりませんでした。
その先生の指導で学芸会に向けた劇の練習が始まるのですが…。

ある昼休みに各学級から何人かが呼ばれ、家庭科実習室に集合しました。2,3人の先生がいて、劇をやるからちょっとこれを読んでみなさいと物語の一部分を渡されました。
母を尋ねての逆バージョンで、父が遠くに働きに出て、母と暮らしていた少年が、母の病気に連絡が取れなくなった父親を捜しに旅に出て、これも身体を壊し病院にいた父に廻り合えたその時の少年の台詞でした。
ニャンコは今もそうですが、こういう親子物に全く弱くって、すぐ感情移入してしまうんですよね(笑)

で、審査をして配役を決めたのが熱血先生(N先生)でした。

N先生は常に子供達の方を向いていた先生で、あの生徒が沢山いた時代に、生徒ひとりひとりをしっかり見てくれていた様です。良い子だから、成績が良いからでは無く、それぞれの個性と長所短所をつかんで(少なくともつかもうと努力して)指導にあたられていました。

まあ、N先生個人の話はまた別にしましてと…

さて、配役が決まりました。劇はアラジンと不思議なランプです。
アラジン  … T矢
魔法使い  … ニャンコ
ランプの精 … シ〇ル (現在ニャンコ達の飲み仲間♪)
他数名と
演出    … W !
ナニ!! 演出まで生徒ですか? 小賢しいのやらキカナイのやら個性たっぷりの生徒が揃うのを、これまた押し出しの強いWにまとめさせようとするとは。やりますね、N先生♪  あ、先生の写真が出てきました。

後々その4人が東京で杯を交し合う事になるとは、流石のN先生も読めなかったでしょうが、きっと遠い空の下でそんなニャンコ達を見て笑ってらっしゃるんだろうなぁ。