小又川のダムへ

この季節、天気が良いとついバイクにまたがってしまいます。

昨日も上天気。洗濯終えていそいそとヘルメットを手に取りました(笑)

平日の午前中は車の流れも良い秋田街道R285。自宅から50分ちょい、快調に上小阿仁へ。

道の駅を右折して阿仁川沿いのR105へ進みました。

緩い峠を越えて最後にトンネルを抜けるとすぐに阿仁川。

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内陸線の駅で言うと「阿仁前田」‥おっと、今は「阿仁前田温泉」駅と言うのかな。

駅舎の建物と一体で温泉施設がありました。前にKenchanさんと立ち寄ったっけ。

画像では見えませんが、リヤボックスの上あたりに小さく単行の気動車が写ってるんですけど(笑)

この阿仁川を渡る橋辺りからは森吉山が良く見えます。

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ここから阿仁川の支流、森吉山塊の北斜面から流れ出す小又川に沿って東進します。

以前は大きなダムは太平湖と呼ばれる上流部の森吉ダムだけでした。

最近その下流域に出来たのが森吉山ダムと言うからややこしいですよね(笑)

森吉ダムは県管理ダムですが、その多くは三菱金属(今はマテリアルですね)の資金による重力式コンクリートダムで、県管理としては一番古いとか。

何故三菱金属かというと、更に山をひとつ越えた尾去沢銅山への電気供給に利用されたからのようです。

当時は山深い未開の地だったので民間への影響はほとんど無いと考えられたのでしょうかね。

現在そのダム湖(太平湖)は観光船で巡る滝探索や紅葉の名所となっています。

さて、その下流域にまた造っちゃったダムが森吉山ダム(ほかに名前は無かったのかねぇ)

いくつかの集落が湖底に沈みました。

公共事業だからと、先祖代々がそこに籍を置き暮らしや歴史がある土地を放棄させられるのに悔しい思いをした人もいるだろうし、これを機に町の暮らしに切り替えられると喜んだ人もいるでしょう。この辺は自分がその立場になってみないと勝手な憶測で語れませんね。

あ、森吉山ダムの展望テラスにそういう写真のポスターがありました。行った人はぜひ見てください。

名前は森吉山ダムですが、頂上は見えなかったりして(笑)

なのでとりあえず上流方面を(^^;)

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少し戻ってダムを見るとその頂上が隠れた森吉山が奥に見えます

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多分一の越という小ピークに隠れちゃうのかな。

で、ご覧の通りこのダムはロックフィル式ダムです。

古くに建造されたダムや固い岩盤のV字峡のダムではコンクリート重力式が主流ですが、中流域など地盤がやや柔らかい所ではロックフィル式が増えましたね。

埼玉の入間川上流の有間ダムや南魚沼市の三国ダムもロックフィル。

コンクリの巨大な壁が突然谷間を塞いでいる光景は威圧感や違和感、ニャンコには不快感すら覚えます。

ダムの生態的影響問題は別にして、ロックフィルって周りの景観に対しそれほど違和感を感じないんですよね(ニャンコだけか?)

あの風力発電以来、人間の暮らしに必要な物と失われていく景観について色々考えさせられていたもので‥( ;∀;)

ってことで、まだ時間があるのでここから上流へ。

途中で滝の案内を見付け立ち寄ってみます。

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ちょっと林道を進むと滝200mの看板が。

この画像の奥にバイクを停めてテクテク歩きました。(後ろが滝の方向です)

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しかし、この人は何処にでも足跡を残してますね(笑)

あ、そうそう。白糸の滝っていうんでした(^^ゞ

最後の方で急に谷が狭まり左に折れたとたんに

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巨大な一枚岩というか岩盤が聳え立っていました。

これも画像では見えませんが右上の方へ滝の流れは続いています。

水量はそれはど無かったので落ち口近くに行けます。

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溶岩台地の地下水が沁み出す滝もあれば、こうして巨大な岩盤の上を滑り落ちる滝もあります。

こういう物に優劣を付けるのは「野暮」な事ではないかと思うニャンコです。

‥は個人の思い込みですが(笑)

滝の近くに温泉がありました。

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杣の湯というらしい。

日本秘湯を守る会って添え書きがありました。

‥秘湯なんだ(^^;)

いちおう覗いてみます

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お~、一軒宿です。

手前にあるのが露天風呂かな

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秋田の山の温泉はアブが出なくなった頃じゃないと露天風呂って入りにくいからこれからですね。ってか雪深い所だし、冬場は営業できるのかな。

なんてことを聞きに行っちゃうとつい入浴したくなるのでパス(笑)

森吉ダムまで行くつもりが寄り道で時間を取られてしまったのでこの辺りから引き返します。お昼をどこかで食べなくては。

ガラガラの道路を上小阿仁までひとっ走り。

その間、R105の交差点に信号があるだけであとはすべてノンストップ。

埼玉辺りでは考えられませんね(*^^)v

もっともHIDEKIさんは北海道でもっとローカルな道をご存じかも(笑)

で、以前Kenchanさんが食べたという上小阿仁の十割蕎麦を食べに行きました。

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なんと、食堂の看板ではなくて旅館なんですよね。

ここの売りが十割蕎麦と何故かマグロなんです(笑)

蕎麦とマグロの握りセットとか、この山に囲まれた林業の町で何故?

流石にマグロは注文せずに、お小遣いの少ないニャンコは海老天ではなくかき揚げ蕎麦を注文

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う~ん、十割そばと言えばそうなんですよね。

でも暖かい蕎麦はつなぎが若干入っていた方が良かったかも‥

バイクで涼しかったのでつい暖かい蕎麦にしてしまいました(笑)

で、馬肉のモツ煮とか煮込み玉子、マグロの刺身や菓子なども販売してるちょっと変わった食堂でした。

バス停がそもそも

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こういう名前です。

ある意味すごいですね高橋さん(*^^)v

で、帰り道にたまたま通った花屋さんの前。

マスク姿だけど見知った顔の男女が向こう側から歩いて来た。

あれ?Kenchanさんと花屋さんの娘さん。

おやおやとバイクを停めて挨拶してるうちに同級生の花屋のママさんも戻って来てその旦那さんも来てと賑やかな事に。ソーシャルディスタンスがとれないし(笑)

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少しの時間でしたが会話を楽しんで帰宅しました。

今日も無事だった(^o^)/