リターンライダーへの入り口

nyantame2010-11-07

 ニャンコが高校に入った頃は、高校生のバイクに対してそれほど世間は神経質にはなっていませんでした。あの集団ヒステリー(のような)三無い運動のスローガンは、高校を卒業した後の話でした。

 実際、ノーヘルでの運転も罰則は無く、「ヘルメットをかぶりましょう」といった按配で、自分の命は自分で守りなさい的な世の中でした。
思いますに、核家族化や少子化の世の中になるにつれて、シートベルトにヘルメット、河川にはフェンスを張って、空き地には立ち入り禁止、港の堤防や護岸も同様に、やたら制限が増えた様な気がします。

ま、さておき…

早生まれのニャンコは、同級生がいち早くバイクの免許を取得して、学校にこっそりバイクで登校し、放課後にバイク好きが集まってワイワイやっているのをうらやましい思いで見ていました。ニャンコがバイクの免許を取得したのは高1も終わる頃です。

しばらくは友人のKAWASAKI A1-SS や HONDA SS50,DAX 70Exp 等を運転させてもらってましたが、高2の7月にYAMAHA RX-350を買ってもらいライダーデビューしました(変身はしません)。HONDA CB350Expやオフ車のYAMAHA DT-1も考えてみましたが、RX350のデザインに気持ちが行ってしまい決定しました。後々大人になってからDT250もよかったかなと…(笑)

で、3年間くらいはバイクで走り回っていたニャンコでした。ツーリングクラブにも入ったので、いろんなバイクで走る経験もでき、大型バイクの壮快さも、オフロードバイクの走破性の良さ、峠ではニャンコのRX350の軽快なフットワーク等を実感しました。


(1971年頃 南房総 … 暴走ではありません)

でも、興味はいつの間にか四輪へ。RX350も2回目の車検を受ける事無く、ニャンコの手元から去って行きました。ちょっぴりドナドナ気分になったニャンコです。


時は過ぎ、四輪生活をしていたニャンコですが、下駄代わりにと90ccのスクーターを買ってみたりしましたが、つまんないんですねぇ、これが。(楽しんで乗ってる人、ごめんなさい) やっぱし下駄は下駄でしかありませんでした。で、1000KMちょっと乗ったかなぁ…。今は静かに庭の片隅でカバーをかぶって眠っています。
やっぱりもうバイクはいいや、と思っていた時でした。
取引先の病院の当時の事務長さん…他所でのH・NはHIDEKIさんの様です…が、ネットでこれまた古い(旧い)KAWASAKIのアメリカンバイクを手に入れて、「ニャンコさん、どうこれ。バイク買っちゃったよう」と見せてくれました。いや、見せびらかしかな?(笑)

1987年のEN400というマイナーなジャパニーズアメリカンバイクで、あちこち随分とヤレていましたが、エンジンだけはバリバリ現役の中高年と言った感じで、とりあえず誉めるのはそこしか見当たらないので、「エンジンは好調ですね♪」と言うニャンコ。
それ以降、仕事に行くと事務長室に呼ばれてバイク談義が…(汗)。 勿論、仕事の話をちゃんとした後でですよ!

で、ある日HIDEKI氏がまたまたネットで古いHONDA GL400というバイクを見つけて買ってしまったそうです。


(レストアも進んだHIDEKI氏のGL400)

で、ニャンコに「このEN400さぁ、まだ車検も1年以上あるし、ニャンコさん乗らない?」って。
「え?」
「まだあちこち部品を交換しないといけないんだけど、GL400のレストアにお金かかるから、ENの方の面倒が見られないから。ニャンコさんが後の整備を自分でするならあげるからさ」
「え?」

てな事でニャンコの所に1台の400ccのバイクがやって来ました。


(1987年製 EN400)